ヨーロッパ規格EN13060「クラスB」準拠 滅菌器
STERI-B (ステリB) ヒルソン・デック社製
国産の世界最高水準「クラスB」を準拠した高圧蒸気滅菌器です。真空パルス方式によりチャンバー内の空気を抜いて真空状態とし、そこに蒸気を注入することで一般的な重力置換式の滅菌器では難しいと言われる管形状の器具の内部まで滅菌が可能です。しかも、二層式チャンバーのため連続滅菌も可能です。
タービン・ハンドピース専用 EN13060「クラスS」滅菌器
DACユニバーサル2 シロナ社製
ドイツ製のタービン・ハンドピース専用「クラスS」高圧蒸気滅菌器です。精製水を用い、内部の洗浄から注油、外部の洗浄、そして内部・外部の完全滅菌まで1台で行います。オイル注入まで行う滅菌器としては世界初の優れものです。また、一工程60分以上かかるところをわずか16分で終了いたします。
「クラスN」滅菌器はタービンなどの表面は滅菌できますが、内部まで滅菌することが出来ません。DACユニバーサル2は、タービンなど内部に入り込んだ汚物(唾液、血液、切削粉)を取り除き内部まで滅菌しますので安心して治療を受けることができます。
Pickup 滅菌器の区分 EN13060における分類
クラスB (Big)・・・固形物、多孔姓物、内腔物、非包装、包装(一重、多重)と
あらゆる被滅菌物を滅菌。滅菌前および乾燥時に何度も
真空状態を作り出すことで滅菌を行います。
クラスS (Specific)・非包装の固形物に加え、メーカーが特定する被滅菌物を滅
菌。滅菌前および乾燥時に真空状態を作り出すことで滅菌
を行います。滅菌前の真空工程は1回となります。
クラスN (Naked)・非包装の固形物のみ滅菌。蒸気と空気の重量の違いを利用し
空気除去を行うことで滅菌を行います。
日本の多くの歯科医院で使用。
滅菌というのは、機器によってどこまでしっかり滅菌ができるかが変わってきます。滅菌器の種類としては、ヨーロッパ規格でクラスN<クラスS<クラスBに分かれています。世界で最も厳しいとされる「クラスB」および「クラスS」滅菌器のみ滅菌バッグに包装した状態での滅菌が可能で、歯科で多い中腔構造物の内部まで滅菌できることが特徴です。
Pickup「クラスB」滅菌器の導入率(民間)
西ヨーロッパ・・・90%
シンガポール・・・60%
日 本・・・・・・15%
日本の歯科医院で一般的に使用されているのが「クラスN」の滅菌器です。一方、「クラスB」滅菌器の導入率は15%前後です。その理由の1つとして本体価格が約3倍、水道水でなく純水や精製水を使用、無菌フィルターを毎年交換、有償定期メンテナンスなどランニングコストが非常に高く、保険の初診料・再診料の点数を考えると積極的に導入することが難しいのが現状です。しかし当院では、院内感染対策に重点を置き、「クラスB」滅菌器を導入することにより患者様が安全で安心できる衛生環境を提供いたします。